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how to 不登校 vol.7 成功パターンと失敗パターン編

14万人を超えるオープンスクーリング(不登校)児童生徒がいる中で、オープンスクーリング・ライフを良い時間にできている人とそうでない人がいるのが現状です。オープンスクーリング・ライフの成功と失敗の間の差はとても大きく、学校における成功と失敗の振れ幅よりも大きなものであるとも言えます。

そこで、第7弾の今回は、成功パターンと失敗パターンの分かれ目について場面毎に検討してみたいと思います。


1.朝、先生が家までやってきた。だけど、登校なんてとんでもない!学校に行ったら心がどうにかなっちゃう!という場面

//ポイント//

人は善意や義務感による行動に対して相手がコミュニケーションを閉ざしてしまうことを非常に強く嫌います。ですから、おなたをそっとしておくことが善意にかなうことだと感じてもらう工夫が必要です。

>>失敗パターン
泣く、さけぶ、とじこもる。

>>成功パターン
来てくれたことにお礼を言い、心理状態を伝える。そして、気持ちよく帰っていただく。

>>例
「先生、心配して来てくれてありがとうございます。だけど、私は今学校に行くとパニックやうつ病などの心の病気になってしまいそうなんです。今無理をして学校に行って深刻な状態にしたくないので、私に時間をください。せっかく来てもらったのに、すみません。今は、心の健康を大切にしたいので、今日はお休みしたいと思っています。」


2.友達が学校帰りに便りや手紙をもってきてくれる。善意だと思うんだけど、むしろつらくなるのでしばらくは会いたくないんだけど!という場面

//ポイント//
来てくれる友達にも頼んだ先生にも悪意はありません。善意を尊重した上ではっきりと断ることが大切です。

>>失敗パターン
善意の押しつけと受け取ってしまってイライラして、友達に「誰も来てくれなんて頼んでないじゃん!」と当たってしまう。

>>成功パターン
「手紙には手紙を」作戦で、友達を通じて連絡をすることをやめて欲しいと先生宛ての手紙を友達に預ける。

>>例
「先生、いつも連絡をありがとうございます。友達にも私のために協力をしてもらい、とても感謝しています。ですが、私は今自分自身の強みと弱みについてじっくり考えたいと思っています。友達に連絡や手紙を届けてもらうのはありがたいのですが、今の私には逆に辛く感じてしまいます。大変申し訳ないのですが、連絡などについては、たまってからでも構いませんので郵送やFAXなどで送っていただけると助かります。わがままばかり言って本当にすみません。」


3.学校に行っていないことについて、友達がSNSで「ずるい」と言い始めて、いったい何なの!という場面

//ポイント//
このような友達からのねたみは、近年になって見られるようになった現象です。以前は、学校に通っていないことは「問題」として考えられていたのですが、現在は1つの権利の行使として考えられるようになったため、がまんして学校に通っている人たちからのねたみを受けることになりました。もちろんオープンスクーリングをしている当事者は、ねたまれるような生活をしているとは限りません。友達の心情を配慮しつつ、サボっているわけじゃないことを理解してもらうようにします。

>>失敗パターン
友「○○ちゃん、ずるいよ。自分ばっかり休んで。」
私「ずるいって、ひどいよ!」
× 相手の心情を受け入れていない。
友「じゃあ、ちゃんと来なよ!」
私「こっちだって困ってんでしょ!自分だって休みたきゃ休めばいいじゃん!」
× できないことを提案して説き伏せようとする。
友「私は不登校になるつもりないから!」
私「勝手にすれば。」
× かかわりを断つ働きかけをする。

>>成功パターン
友「○○ちゃん、ずるいよ。自分ばっかり休んで。」
私「●●ちゃんはがんばって行ってるのに、私は行けなくてごめん。」
◎ 相手への敬意を表す。
友「どうして行けないの?」
私「どこに原因があるのか見つけてがんばる。」
◎ 前向きに努力していることを伝える。
友「早く見つけられると良いね。」
私「ありがとう。」
◎ この言葉で終える。


今回は、3つの場面を攻略するためのポイントをお伝えしました。オープンスクーリング・ライフであるあるな場面かと思います。それぞれの場面で具体的な対応は異なりはしますが、

相手の立場からどのような納得のさせ方が必要かを探り、自分の考えを明確に伝える

ということでは同じだということに気付けたと思います。

このような場面を上手に乗り越えて、オープンスクーリング(不登校)・ライフを価値ある時間にしていってほしいと思います。

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