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渡部真梨奈さん、マガジンへの掲載エピソード

不登校の子応援フリーマガジン『OPEN Schooling』創刊号で紹介したオープンスクラー(学びを学校の外にある社会へと広げている学習者)である渡部真梨奈さん。

ホームスクール(家庭での学び)を小中高生の時にされていた真梨奈さんですが、その真梨奈さんは、今、農業について大学で学ぶためにカナダで勉強をされています。そんな真梨奈さんを当法人の発刊する『OPEN Schooling』にオープンスクーラーとして掲載するに至ったエピソードを今回は記事にしたいと思います。

本誌の編集者が真梨奈さんを知ったのは、Twitterででした。Twitterを閲覧していると、「マリナ・元ホームスクール生inカナダ」(@marina_no_heya)というアカウントが目に入りました。カナダに住んでいる元ホームスクール生ってどんな方だろう。元ホームスクール生がどうしてカナダに住むことになったんだろう。初めに、そんな関心をもちました。

プロフィールを見ると、こうありました。

千葉生まれ・沖縄育ち・カナダ在住10年目。小中高ホームスクール。カナダで準学士号取得。大うつ病性障害・不安障害。大学再入学のため勉強中。学校行かない・行けない・行きたくない人のためのポッドキャストやってます。悩んでいる学生さんに聞いてほしいです。(^_^*)沖縄の話題多め。県内の学生さんもウェルカム!

ご自身の経験をもとに、今、学校に行っていない子どもや若者のために発信している方だということが分かりました。

固定ツイートに貼ってあるポッドキャストへのリンクから、早速、真梨奈さんのお話を聞いてみることにしました。デパートへの外出中だったのですが、関心を抑えられず、デパート内を歩きながら、イヤホンで聞きました。その時には、6つのエピソードが公開されていました。(現在、9つ)

第1話は、「学校に行くべき?行かないべき?」というタイトルでした。17分ほどのお話の前半は、真梨奈さん自身の辿ってきた半生について振り返りながら語られる、今、学校に行けないでいる人たちへの共感的なメッセージでした。語られるメッセージに、ぼくは引き込まれていきました。真梨奈さんがホームスクール生として感じてきたこと、巡り会ってきた幸せと困難、その一つひとつが言葉に力を与えていて、ぼくの心を打ちました。

それとともに、一つの疑問が浮かびました。それは、真梨奈さんがどうしてその経験をポッドキャスティングして、今、学校に行っていない子どもたちや若者に伝えたいと思ったのかという疑問です。そして、きっとここにたくさんの人たちにとって大切な価値があるはずと思いました。

そんなことを考えながら聞き進めていくと、第1話の後半に、真梨奈さんの声のトーンが突然変化したように感じました。そして、リスナーに向けて自分のためにご褒美の一日をプレゼントしてあげてほしいと語ります。自分にやさしくしてあげる一日を提案しているのです。それはまさにマインドフルネスの提案でした。その声はとても穏やかでやさしさに満ちていました。その時期、ぼくは、フリーマガジンの取材・編集に時間を惜しんで取り組んでいました。そんなぼくに、真梨奈さんの穏やかな語りは染み入るようで、思わず、デパートの売り場で涙が出そうになったほどでした。それと同時に、ぼくの中で、不登校の子応援フリーマガジン『OPEN Schooling』創刊号に掲載するオープンスクーラー第1号はこの人しかいないと定まっていました。その後、続けて、6話まで一気に聞きました。

それから、ぼくは、その場でTwitterのダイレクトメールをマリナさんに送りました。しばらくすると、真梨奈さんから返信がありました。「今後協力させてください。」とのお返事でした。ぼくは、道が開けたような気持ちになりました。これから創刊する『OPEN Schooling』に、真梨奈さんのお話を掲載することだけで大きな価値があると思えるようになったからです。

真梨奈さんへのインタビュー取材は、日本とカナダとをオンライン会議システムで結び、行いました。そこで、真梨奈さんは、惜しげもなくご自身の経験や思いを話してくださいました。子どもの頃のこと、青年期になってからのこと、そして今。どの経験も今のマリナさんを形づくる大切な経験であることが分かりました。ぼくは、大切なものを預かったんだと改めて自覚しました。

こうして、発刊したのが『OPEN Schooling』創刊号でした。真梨奈さんのインタビュー記事に対しては、たくさんの反応をいただきました。多くの人に真梨奈さんから預かった大切なものが届いているんだと実感しました。こうして大切な価値を届けることができたのも、すべて真梨奈さんの志によるものなのです。

現在、『OPEN Schooling』創刊号は大きな反響をいただき、毎日、発送依頼をいただいています。また、さまざまな公共施設や店舗、団体から頒布協力の申し出をいただいています。

このように関心をもっていただいている方は、不登校の子にも当たり前に安心や自信を与える必要があるという考えを共通してお持ちです。学校に行っていることが、子どもや若者の幸せの条件になってはいけないとお考えなのです。当NPO法人は、学校に行っている子も行っていない子も、ともに安心・自信、そして、幸せを得ることができる社会になるよう、今後も『OPEN Schooling』の発刊を継続していきたいと思います。

真梨奈さんへのインタビュー記事からどんなことを感じられたのか感想をいただければと思います。ぜひ、下のコメント欄より、お知らせください。(なお、コメントの掲載は、サイト管理者が承認してからになります。)

お手元に不登校の子応援フリーマガジン『OPEN Schooling』創刊号がない方は、ゆうメール着払いでのお届けもできます。こちらのページでご確認ください。

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マリナ・元ホームスクール生inカナダ
〇ポッドキャスト
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