寒くなってまいりました。
動物が介在する活動も行いにくい季節になってきましたね。さらに雪が降る季節となると、屋外での動物の介在がますます難しくなってしまいます。そんな季節には、トレーニングで、ハンドラーも介在動物もスキルアップを図りたいところです。
そんなふうに思っていた矢先、みらいびらきLabo.の専任介在犬であるウィルくんが、アレルギー症状を発症しました。耳の内側が赤く腫れ、痛痒い様子です。外耳炎ということになりますが、原因はどうやらアレルギー反応であるようです。
検討した結果、2ヶ月ほどの除去食試験(低アレルゲンの食事のみを与えて評価する食事療法)を実施することにしました。
さて、困りました。ウィルくんはトレーニング時にはお気に入りのおやつがモチベーターになっているため、おやつなしでのトレーニングは、あまりうまくいった試しがありません。
そこで、おやつなしでトレーニング効果を上げるための準備を行うことにしました。
おやつなしのセラピー犬トレーニング
まずは、これまで以上にクリッカーを正の強化因子として強調することから始めました。
望ましい行動をとった時には、クリッカーと共に分かりやすく褒めます。これまでは、クリッカーの音と共におやつを与えていたのですが、それができなくなったため、褒められたということとクリッカーの音との一致をより明確にしていく必要があります。
例えば、テレビに犬が出てきた時、その犬に唸ろうとしたら、「ウィルくん」と呼び、関心をこちらに向けたら素早くクリッカーを鳴らし、イイコという言葉と撫でる動作で褒めます。
また、すでに身に付いているオスワリ、フセ、ツケなどの基本コマンドでも同様にクリッカーと改めて結びつけ直していっています。
徹底的にクリッカーの音によって良い動作を条件づけることによって、クリッカーの音がおやつと同じ効果を持つようになっていくことを期待しています。
これから除去食試験の終わるまでの2ヶ月間は、徹底してクリッカーを正の強化子として条件付けていきたいと思っています。
クリッカーはクライアントにも
みらいびらきLabo.の行う動物介在療法では、クライアントさんにもクリッカー音によって介在犬とのコミュニケーションをとっていただきます。
クライアントさんと介在犬の間では、クリッカーによる肯定的なメッセージが伝わったり、伝わらなかったりします。
そのような中で、非言語的なコミュニケーションを介在犬との間で行い、まったく異なる行動規範を持った動物同士での関係性を作ることを通じて、社会性構築のリハビリテーションを行うのです。
おやつがモチベーターとして使えなくなったことをプラスと考えて、動物介在療法のセラピープログラムをさらに昇華していければ良いなと思っています。
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