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場面緘黙改善の第一歩

最近、当NPO法人への相談で多くなっているのが場面緘黙についての相談です。

場面緘黙は、特定場面での言語表現することについてのハードルと捉えられがちですが、実はそれだけではありません。言語表現の他にも身体表現への抵抗感や物事を決定することに対する抵抗感をもつことが多く、そのため所属集団での生活場面において、適切に意思表現したり行動選択したりすることができず、不適応感をもってしまうというところに大きな困難があります。

場面緘黙の改善の難しさは、場面緘黙による困難場面の積み重ねが、さらに場面緘黙を強化していくことを招いてしまうことにあります。

逆に言えば、この強化の連続を防止することが、場面緘黙の改善のための第一歩であると言えます。

そのために必要になることが、意思表示ができなくてもうまくいった、意思表示ができなくても問題なかったという自己を肯定的に捉えることのできる経験の積み重ねです。

つまりは、今のままの自分を肯定的に受け止める自己認識の先に改善の道があると言えます。そのような自我状態に至らないまま、ソーシャルスキルトレーニングなどを行うことは、底のないグラスに水を注ぐようなことになってしまいがちです。

みらいびらきLabo.では、心理師の行う遊戯療法により、遊びという安全な空間の中で、しゃべれなくても良い、いくら時間をかけて決定しても良いという経験を重ねることから場面緘黙の改善を始めます。

お子さんの場面緘黙への遊戯療法による改善に関心をお持ちの方は、主治医の先生にご相談の上、ご依頼ください。

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