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カウンセリングのハードルをなくす

こんにちは。

みなさんは、子どものカウンセリングというとどのようなことをすることだと考えていますか?

クライアントさんからよく聞くのは、「子どもの困っていることについて、いろいろと聞かれて、深掘りされるんだと思っていました。」というような声です。きっと同様なイメージをもたれている方が多いのではないでしょうか。

実際には、このようなイメージが、保護者の方がお子さんにカウンセリングを受けさせる際の大きな心配になっていて、カウンセリングを利用するハードルにもなっています。

「ただでさえ話が苦手なうちの子が、自分のことをしっかり話せるはずがない・・・」

「そんなことをさせたら、かえって苦しくなってしまいそう・・・」

「その場ではうまく話すかもしれないけど、家に帰ってきてから荒れそう・・・」

こんな心配をされている方も多くいらっしゃいます。

第1ハードルはスタートラインに

お子さんを心配する保護者の方が避けたいことは、支援と考えて行ったことにより、事態を悪化させてしまうことかと思います。外部の支援機関につなげることで、お子さんがどのような思いをするだろうとか、親子の信頼が揺らいでしまわないだろうかとかということを心配されるのは普通のことだと思います。つまり、お子さんを支援する際にある第一ハードルは、スタートラインにあるということになります。

そんなハードルによってカウンセリングなどの支援に繋げられないことは、お子さんにとってもご家族にとっても残念なことだと考えます。みらいびらきLabo.では、まずは、そのような心配を徹底的に見直すことに取り組んでいます。

そのために、みらいびらきLabo.が採用しているのが「遊び」や「創作」を手がかりとした遊戯療法・芸術療法です。言葉でのやりとりに依存しすぎないで、安心・安全な場で楽しい活動を行う中で、お子さんの困り感を理解し、改善することを試みます。

第2ハードルは言葉に

国の行った調査で日本人の70%以上が他人との会話が苦手だという結果があります。この傾向は、お子さんではより強くなると考えられます。

日本でカウンセリングが心理支援として定着されにくい要因は、ここにあります。自分のことを良いことも悪いことも掘り下げて他者に話すことは、日本の文化基盤のもとでは容易なことではありません。まして、お子さんとなると、語彙が少なかったり言いたいことが表しきれなかったりということがあるだけでなく、大人の期待することを答えようとする傾向がとても強くなります。

大人にとっては有効となる認知行動療法が、お子さんにとっては馴染みにくいことがあるのもそのためと考えられています。それは、社会的な学習過程にあるお子さんは、思いや行動を言語化することによって、単に自己表現をするだけでなく、正しい答え方を取り込む傾向が大人と比べてとても強いからです。それによって、むしろ「〜べき」や「〜ねばならない」という考え方を取り入れてしまい、自己を受け入れる考え方から離れて、自己を制約する考えを取り込んでしまうことがあります。

ですから、みらいびらきLabo.では、言語に頼りすぎないカウンセリングを心掛けているのです。創作物や遊びの中のやりとり、その中で交わされる会話の形式や内容からお子さんの認知特性や思考パターンを理解し、日常生活において、それらがどのようにはたらいているかを検討します。それと同時に、その活動の中でお子さんの苦手な部分にアプローチし、少しずつじっくりと改善に導いたり、挑戦の場面を設けたりしていきます。

日本一「遊べる」心理支援を目指して

みらいびらきLabo.が目指すのは、日本一遊べる心理支援です。

これは、カウンセリングでの第3ハードルである「カウンセリングは、辛い時間」というイメージを克服するための取り組みでもあります。

ですから、みらいびらきLabo.のカウンセリングは、一回目を終えた時に、お子さんが「次も行きたい!」と思えなかったとしたら、適切な支援を行うことが十分にできなかったと反省しています。心理支援は、ご本人にとって有意義で治癒的であるとともに楽しいものでなければならないというのがみらいびらきLabo.の基本的な考え方です。そのため、カウンセリングは、公認心理師が主に遊戯療法や芸術療法を行なっています。お子さんが、自分のためになる時間だと感じながら、楽しさも同時に感じることができる時間を作ることを心掛けています。

心身が健康になるということは、本人にとっても周りの人たちにとっても、良いことであるのに違いありません。良いことは、不快や不安からは生まれません。ですから、カウンセリングが本人にとって良い時間であることは必須条件であると考えています。ですから、みらいびらきLabo.では、遊びを通じたカウンセリングを、安心できて楽しく過ごせる時間とすることを第一条件としています。ということで、目指すのは、日本一「遊べる」カウンセリグなのです。

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