小学校の入学式でスーツを生まれて初めて着たときには、ドラマ「トミーとマツ」のトミーみたいだと喜んだのを覚えています。
また、小学校1年生か2年生の時に、自分の「正義の味方テーマソング」を作りました。今でも歌うことができます。その歌詞には、「正義のために尽くします。どんな敵が出てきても、退治する。」という部分がありました。
あれから何十年か経ちました。その間、たくさんの敵が僕の目の前に現れました。その度、ぼくは負け続きでした。時にはコテンパンにやられました。人のことはおろか、自分のことさえ簡単には守れない世の中であることを実感する機会はたくさんありました。
ですから、ぼくは、あのテーマ曲に歌われている「理想的なぼくイメージ」と現実の自分との差に常にさらされてきたのでした。
でも、ぼくには幼少の時から持ち続けていた「正義の味方」への強いあこがれは消えることはありませんでした。
人のために力を発揮して問題解決していく理想的な人物像は、小さくなるどころか、どんどん膨れ上がっていきました。
学校が化身した怪獣に押しつぶされそうになっている子どもたちを救済したいと思うようになっていったのです。
その怪獣の存在に気づくと、その怪獣に苦しみ続けていた子どもたちが、その後、社会によってさらに進化した怪獣に飲み込まれて、命を落としてしまうことさえあることを知りました。
その子たちを救出するには、一教師としての立場というのは、次第に寸足らずになっていきました。
そこで、立ち上げたのがNPO法人みらいびらきLabo.です。
みらいびらきLabo.は、TwitterなどのSNSを通じてカウンセリングを行ったり、学びデザインを行ったりすることを通じて、学校・社会生活に苦しみ悩んでいるティーンズや生命力を失いつつあるティーンズへのサポートをするためのボランティア法人です。
当Labo.は、常時、およそ5名のクライアントのサポートをSNSを通じて行っています。「案外少ないんだな。」と思われるかもしれません。
ですが、ぼくたちは、ゲートキーパーはクライアントの方に長期的にしっかりと寄り添ってお付き合いすることが大切であると考えています。ですから、励ましの声かけで終わるゲートキーパーとは異なるのです。ですから、一度にたくさんの方をクライアントとしてお迎えすることはできません。
そこで、この度、次のセミナー開催を企画しました。
「正義の味方」への渇望を心の底に潜ませている方がいらっしゃいましたら、ぜひともご参加いただき、ともに助けを求めている方に手を差し伸べていただきたいと思います。
セミナーでは、Twitterを主なフィールドとしてSNSゲートキーパーとして活躍するためのスキルを、交流分析と認知療法のスキルを織り交ぜてお伝えします。
精神分析は、非常に難解かつ多岐にわたる知識が必要です。マスターするには多くの時間が必要です。
ですから、当セミナーでは、交流分析と認知療法のスキルの中から今日から使える、簡単でおいしい部分だけをピックアップしてお伝えします。
もちろん心理学の理論だけではなく、当Labo.の実践を通じて分かった生きたスキルを、実践例をもとにお伝えします。
それらのスキルは、SNSゲートキーパーとして用いるだけにとどまらない知識として活用していただけるはずです。
ぜひご参加ください。